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彫りと摺りの技術

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浮世絵が絵師、彫師、摺師の三者による協同作品であることは既に述べました。
(厳密にいえば、版元も含めた四者ですが)
元絵を描く絵師の役割が重要であることはもちろんですが、しかし浮世絵製作には欠かせない彫師・摺師の仕事もまた、絵師に負けないくらい重要な役割であることを忘れてはなりません。

これについては言葉で説明するよりも実例を見ていただいた方が早いと思います。

彫りと摺りの技術

今様押絵鏡/和尚吉三

さて、サンプルとして用意したのはこちらの作品。
歌川豊国(三代)の「今様押絵鏡」シリーズから、「和尚吉三」。安政6年(1859)の作品です。
役者の半身を鏡のフレームに収めた面白い作品で、絵師のアイデアとデザインセンスの素晴らしさが光ります。
しかしよく観察してみると、その絵の面白さに負けないくらいのすばらしい工夫とアイデアが彫り師・摺り師によって施されていて、それによって絵の魅力がさらにパワーアップしていることが分かるのです。

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