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極印と改印
浮世絵の図録などには、絵のタイトルや作者の説明と併せてたいていその製作年も記述されていますね。でもこの年代って、いったいどうやって調べたものなのでしょう?何か製作した時の記録でも残っていたのでしょうか。
答えを言いますと、この年代特定の判断基準には「極印(きわめいん)」、または「改印(あらためいん)」というものが用いられています。
これは本来、「浮世絵を出版してよろしい」という幕府の許可印だったのですが、その形状に時代ごとの変遷があることから、これを浮世絵の発行年代を特定するための手がかりとされるようになったのです。
改印のしくみが理解できるようになると、浮世絵の見方もがぜん面白くなってきます。
いままで意味のわからなかった記号から、自分である程度の製作年代が判断できるようになるのですから。
なお、このコーナーではあくまで概要だけで、あまり深くは取り上げません(きりがありませんので)。
この分野に関しては、石井研堂氏の「錦絵の改印の考証」(昭和7年)という名著があり、改印・極印についてはこの本でほぼ完璧にまとめられています。
このコーナーでさらに興味を持たれた方は、ぜひこの本を参考にしてご自分でも勉強なさってみてください。
時代区分
まず、先駆者である石井研堂氏の分類に倣って、大きく8つの期間に分けて説明したいと思います。
- 第1期 極印の時代
- 第2期 名主の単印の時代
- 第3期 名主印が二つの時代
- 第4期 名主二印+年月一印の、三印の時代
- 第5期 改印と年月印の時代
- 第6期 年月印一つの時代
- 第7期 年月改の三字一印の時代
- 第8期 年月二字の一印の時代
それぞれの時代について、これから1つ1つ見ていくことにします。
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