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ジャポニスムとは

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ジャポニスム(ジャポニズム)とは、19世紀末のフランスを中心としてヨーロッパで巻き起こった、浮世絵を代表とする日本芸術の一大ムーブメントをいいます。
文筆家のフィリップ・ビュルティが1872年に名づけたもので、「日本趣味」と邦訳することが多いようですが、しかしあまりよい翻訳とはいえません。

「日本趣味」と訳すなら、ジャポニスムではなくジャポネズリ(Japoneserie)の方が相応しいでしょう。ジャポニスムの場合はもっと強い、よりポジティブな表現となります。
シュルレアリスム(Surréalisme)を「超現実主義」(決して超現実趣味とは言いませんね)と訳すように、ジャポニスム(Japonisme)も「日本主義」と訳すのが正しいでしょう。

事実、ジャポニスムは「趣味」というような浅いレベルのものではありませんでした。
19世紀半ばから20世紀初頭まで半世紀以上もの長きに渡って展開し、西洋美術を「日本様式」へと一変させてしまい、さらには絵画だけに留まらず、工芸や建築、演劇、書物、ファッションなど多方面に影響を及ぼしている事実を見れば、当時はまさにヨーロッパ中が「日本芸術」に染まっていたわけで、「日本趣味」などという表現ではあまりに過小評価すぎることがわかります。
だからこそビュルティも、従来の「ジャポネズリ」ではなく「ジャポニスム」と、その影響力を表すのにふさわしい新しい用語として、あえて区別して表現したわけなんです。

ジャポニスムはまた、ジャポニズムと表記する場合もあります。
どちらも間違いではなく、フランス語読みならジャポニスム、英語読みならジャポニズムとなります。
ですが、もともとその言葉も概念も、英語圏ではなくフランス発祥のものですので、当サイトではフランス語式の「ジャポニスム」で統一したいと思います。


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