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印象派と浮世絵
マネ
「舟遊び」/マネ 1874年

「笛を吹く少年」から8年後の「舟遊び」になると、もうかなり浮世絵風といいますか、印象派風の画法を確立しているのがよくわかります。
色使いもあきらかに明るくなっていますし、何よりもその構図のとり方に大きな成長が見られますね。
ボートの二人を強調するために、画面の余分な部分を大胆に切り捨てて、遠近法にとらわれず、やや高めの視点から俯瞰するように描かれています。
どちらも浮世絵ではよく見られる描画手法なのですが、この時代のマネは、それをうまく自分の技法として取り入れています。また、舟遊びというモチーフ自体が浮世絵の影響によるものなんですが、それについてはまた後で述べます。
もうひとついってみましょう。
「ナナ」/マネ 1877年

さらに3年後の1877年の作品。もうこの頃になるとカンペキですね。色使いはもっと華やかになってますし、対象物をより強調するために、右側の男性を画面から半分切り捨てるという大胆な描き方をしています。ヨーロッパの伝統的な手法では、人物をこのように絵から切り捨てるのはたいへん不吉なこととして嫌われていましたので、これは当時としては革新的な描き方なんです。
女性のポーズも、これまた浮世絵の美人画を彷彿とさせますね。
画面の背景には屏風も描かれていて、マネの日本美術に対する造詣の深さをうかがわせます。
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