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賢女烈婦傳
虎御前
一勇斎(歌川)国芳/大判錦絵/天保11~12年(1840-41)/伊場屋仙三郎 (当サイト所蔵)

「吾妻鏡」や「曽我物語」で有名な曽我兄弟の仇討ちに絡んで登場する人物で、「大磯の虎」とも呼ばれます。大磯で遊女暮らしをしていましたが、縁あって曽我兄弟の兄、十郎と知り合い、深い恋仲に。
虎が19歳のとき、兄弟はみごと仇討ちを果たしますが、そのとき十郎は討たれます(弟も捕らえられ、後に処刑)。虎は悲しみのあまり箱根で営まれた百カ日の法要を機に、髪を切って尼となり、生涯兄弟の供養につとめました。
絵では突風にあわてる虎女を描いていますが、こういう動きのある構図、そして写真のように瞬間を捉える画法は、まさに国芳の独壇場ですね。風に舞う笠や紙をうまく小道具として使って、みごとに風を表現しています。画面から風の勢いや強さまで伝わってきそうな迫力ある構図ですね。
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