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賢女烈婦傳

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歌舞伎とは関係なく、物語などに登場する歴史上の賢女烈婦たちを、豊国に次ぐ人気絵師・歌川国芳が描いたシリーズです。
江戸の天保期、老中・水野忠邦の天保の改革により庶民の娯楽が制限され、役者・遊女等の錦絵が禁止されました。そのため、この時期の浮世絵はこのように歴史上の人物をテーマにしたものや風景画などの無難なものが多く作られたのです。
なお、天保の改革を逃れるための国芳のアイデアとして有名なものに「荷宝蔵壁のむだ書き」があります。「江戸のデザイン/荷宝蔵壁のむだ書き」の方に掲載しておきましたので、併せてご覧ください。

常盤御前

一勇斎(歌川)国芳/大判錦絵/天保11~12年(1840-41)/伊場屋仙三郎 (当サイト所蔵)
賢女烈婦傳/常盤御前

平清盛に狙われる源義朝の三人の遺児を連れて、大和へと逃亡する常盤を描いたものです。
凍えるような雪の中を、八歳の今若、六歳の乙若、二歳の牛若を連れての壮絶な逃避行。
牛若(後の源義経)は、懐に抱えられているので見づらいですが、ほんの少しだけ頭が見えているのがお分かりでしょうか。

賢女烈婦傳/常盤御前

なお、この絵は印象派のゴッホも所有していました。ゴッホの所有していたものは、現在はオランダ国立ゴッホ美術館に収蔵されています。

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