浮世絵製作の手順
3.校合摺り

墨版が完成すると、それを元にまず何枚かが墨一色で摺られます。
摺りあがったものは、当然もとの版下絵と寸分違わぬコピーとなるわけです。(いまならコピー機ですぐですが・・・)このコピーのことを「
校合摺りは色版作成の元になるもので、このときに摺られる校合摺りの枚数がそのまま色版の枚数になります。
10色なら10枚、20色なら20枚の校合摺りが用意され、絵師に渡されます。
今回の絵を何色摺りにするかは、この段階で、絵師ではなく版元の意向で決められました。(もっとも、事前に絵師と版元との間である程度の打ち合わせはあったと思います)
必要な枚数の校合摺りが用意できると、いったん絵師に戻されて色指定が施されます。
絵師は、まだ自分の頭の中だけにしかない完成形の絵のイメージを、正しく色ごとに整理・分解しながら紙に記入していきます。
この色分け作業は後の色版づくりの元になりますので、絵師はきちんと1枚に1色ずつ分けて描かなければいけませんでした。
通常の錦絵の場合、15~20色ほど重ね摺りしましたから、校合摺りもその色数分、20枚ほどが用意されたそうです。
ただし、この段階ではあくまで「色指定」が目的ですので、絵師はすべてにきちんと着色する必要はありませんでした。
薄い朱色で着色範囲の枠だけを描いて、「ここは○○色で」などと文字で記入するだけでOKだったようです。
絵師の色指定が完了すると、再び彫り師に返されて、こんどはそれを元に色ごとの版木を起こす工程へと進みます。
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